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なんで左足ブレーキを使わないの?危険?AT車の左足ブレーキのメリットや実用的な使い方まとめ

2021年11月2日

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今や新車の98%程度はAT車といわれている時代ですが、いまだにアクセルとブレーキは右足!っていうのが当たり前になっていて、教習所でもそう教えています。

足が2本あってペダルが2個なのに、なぜ右足だけで操作するのが普通なの?って疑問を持っている方も多少はいると思います。

カート
カートは右足アクセル・左足ブレーキだけど・・・

 ただ、レースやレーシングカートのように、いつでも右足アクセル、左足ブレーキでの操作をするというのは私もおすすめしませんし逆にデメリットも多いと思います。

デメリットというのは、走行中常に左足をブレーキペダルにのせて走ってしまうケースや足先を浮かせていつでも踏む準備をしてるような状態では足首が疲れてしまうといったことです。

また、デメリットではありませんが左足をフットレストに置いておいた場合でも危険回避のブレーキを踏む際には、フットレストからブレーキペダルに踏み変える動作をするので、右足でブレーキを踏む動作と時間的には変わらないといったことも挙げられます。

私が左足ブレーキを使うべき!と考えているのはこういった走行中の場面ではありません。 そこで今回は私が思う「左足でブレーキを使うと便利でスマートで且つ安全な運転」ができる実用的な場面を紹介します。

上手に左足ブレーキを使うことで、今までガクガクとぎこちない運転だったのが、とてもスムーズで上手な運転になるので同乗者の人にも不安を与えない上級者ドライバーになれますよ。

AT車の左足ブレーキはこんな場面で使うとスムーズで安全!

AT車


AT車で左足ブレーキを使う場面はすごく低速で車を動かす場面で多く発生します。

AT車で左足ブレーキを使うと良い場面
  • アクセルペダルからブレーキペダルに素早く踏み変える必要がある場面
  • ブレーキペダルからアクセルペダルの素早く踏み変える必要がある場面

つまり「ペダルの踏み変えにタイムラグ」が生じると車の動きがぎくしゃくしてしまうような場面です。

それでは具体的にどういう時に左足ブレークが有効なのかを見ていきましょう。

ちょっとだけ動かしてすぐ止めたいときは左足ブレーキが便利

コインパーキング


みなさんはコインパーキングでフラップをゆっくり乗り越えるときに、ジワリとアクセル操作をしても乗り越えられないときなど、一瞬だけアクセルを大きく開けて、フラップを乗り越えたらすぐブレーキを踏んで止まるといった経験はありませんか?

特に軽自動車などタイヤの外径が小さい車だと、ちょっとした段差をゆっくり乗り越えにくい場合が多いですよね。

一瞬アクセルをふかして、すぐブレーキ!ってなると車がガクンガクンとした動きでちょっとカッコ悪いww

 このような場合に左足ブレーキを使うとスムーズにフラップなどの段差を乗り越えられます。

タイヤがフラップ等段差に差し掛かって上れずに止まってしまったら、左足で軽くブレーキをかけます。
そのまま右足でアクセルを徐々に開けていき、タイヤに駆動が伝わって動き出しそうになったら徐々に左足のブレーキを緩めます。

徐々にブレーキを緩めることで、いきなり車が動き出すことはなくゆっくりと段差を超えられますので、段差を越えたところで緩めたブレーキ踏み、アクセルを離せばスムーズに車は停止します。

傾斜のついたところにクルマを止めるときは左足ブレーキが役立つ

駐車

車を止めたい場所がやや登り坂になっているときに、停めたい位置を微調整するのを難しく感じたことはありませんか?

ほんの数十センチ進ませたいけど登りではクリープ現象で進まないので、アクセルをちょっとだけ踏んで動かしたい・・・けど踏みすぎると勢いがありすぎて壁などにぶつかってしまうような場面を想像してください。

このような坂道では、車が止まっている時は右足はブレーキを踏んでいます。ちょっと進ませるためには右足をブレーキペダルからアクセルペダルへ素早く動かしてアクセルペダルを踏み込みます。

この時アクセルの踏み具合が強すぎると急発進して危険ですし、踏みが足りないとその場に止まったままか、傾斜がきついと車は下がってしまいます。

このような場面で左足ブレーキが役に立ちます。

登り坂で少しだけ動かしたいときは、あらかじめ左足でブレーキを踏んで車を止めておきます。

その状態で右足でアクセルを徐々に開けていき、ググっとタイヤに駆動力が伝わったらアクセルペダルはそのままで、左足のブレーキを少しずつ緩めてゆけば、ゆっくりと安全に動かしたい距離だけ車を動かすことができます。

そして必要なだけ車が動いたら、アクセルペダルを放すだけで止まることができます。

これを右足だけでできたとしても、ブレーキからアクセルに素早く移し替えて行うので車がギクシャクしてしまいますし、アクセル開度も一発で決めないとうまくできないので難易度は高くなりますね。

見通しの悪い交差点は左足ブレーキが安全

見通しの悪い交差点


住宅街や路地など信号機がない小さな交差点を通過したり右左折する際に左足でブレーキを操作できれば安全性が高くなります。

 
安全確認のために一時停止をしてからゆっくりと交差点を通過しようとしているような場面で、「よし来てない!」と確認していざ発進しようとした際に死角から歩行者や自転車が急に出てきてしまったり、見落としていたい場合などは咄嗟にブレーキをかけますよね?

その時、左足でブレーキ操作していたなら、アクセルからブレーキに右足を移すわずかな時間ですがタイムラグが無くすぐ止まることができます。(この一瞬のタイムラグが事故になるかどうかを左右する場合もあります)

また、応用技として上り坂の交差点でジワジワ進まなければ確認できない場合でも、左足ブレーキを踏みながらアクセル操作をすることでスムーズに車を動かせます。

AT車の左足ブレーキを使う場面はMT車のサイドブレーキを使う場面と共通点が多い

サイドブレーキ


AT車の左足ブレーキを使うと便利&安全な場面をいくつか紹介してきましたが、実はこれ・・・MT車でサイドブレーキを使うと便利な場面と共通する点が多いんです。(傾斜が付いた坂道での発進など・・)

MT車の場合、発進の際には左足でクラッチ操作をしてるので、右足はブレーキかアクセルどちらか一方しか踏めません。

故に、MT車は車を発進させる際に左足でクラッチを踏み右足をブレーキから離した瞬間は車を止めておくことができません。その状態だと急な坂道ではズルズルと坂を下っていってしまうので、サイドブレーキを引くことで車を止めておきます。

坂道発進する際は、サイドブレーキを効かせた状態でアクセルを開けながら半クラッチで駆動力を徐々に伝えてゆき、駆動力が伝わったのを確認したらサイドブレーキを解除します。

AT車の場合はクラッチがありませんので、サイドブレーキの代わりに左足でブレーキを使うといった技が使えるので坂道発進はMTよりはカンタンですね。
もちろん、AT車でも左足ブレーキの代わりにサイドブレーキを使うことでも同じように機能します。

AT車の「発進時は左足ブレーキ」を徹底すれば事故が減る!?

AT車といえばアクセルとブレーキの踏み間違い事故が多く報道されて問題になっていますよね。まだマニュアルのクルマしかない時代にはほとんど聞かなかった事故です。

これは、高齢者ドライバーが多いことから、判断力の低下から引き起こされる事故だといったことも指摘されていますが、私は構造的な問題と操作的な問題があると考えています。

構造的な問題というのは、動力と駆動を瞬時に切り離すことができないこと。つまりクラッチがないことです。

クラッチがあれば、(例えば意図しない急加速など)車が異常な動きをしたら反射的にクラッチを切ることで動力と駆動を一瞬で切り離せます。

しかしATの場合は動力と駆動を反射的な動作で瞬時に切り離すことはできません。

踏み間違い以外でもアクセルが何かに引っかかって戻らなくなってしまうなどの想定外のことがあっても、クラッチがあれば暴走を止めることができます。(ブレーキだけで止めるのは難しい。たとえ止められても止まるまでにかなりの距離が必要になってしまいます)

操作的な問題としては、やはり常に右足だけでアクセルとブレーキを操作するのが常識化していることです。

構造的な問題はもはや解決できませんが、操作的な問題は意識して改善することができます。

AT車の踏み間違い事故は発進時や車庫入れ時に起きやすい

アクセルとブレーキの踏み間違い事故は、車が停止状態からの発進時や車庫入れなど極低速で走行中に起きていることがほとんどではないでしょうか?

アクセルとブレーキの踏み間違い事故のニュースを見ていると、コンビニなどの車庫入れの時や施設から道路に出る際など極低速で運転しているときに多い気がしませんか?

コンビニエンス駐車場

これを防ぐには、車を発進させたりブレーキとアクセルを交互に操作する必要がある時(駐車など)には、左足はブレーキ右足はアクセルで操作する!という操作方法を徹底すれば多くの踏み間違い事故をかなり防げるのでは?と考えています。

みなさんはどう思いますか?

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