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事故現場かけつけサービスがある自動車保険|セコム・ALSOKが来る4社と使いどころ

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事故を起こした直後、あるいは事故に巻き込まれた直後に、自分がどこまで冷静に動けるか——想像してみてください。

警察に連絡して、相手の氏名と連絡先を控えて、車の損傷を写真に撮って、目撃者を探して、保険会社に連絡する。文字にすると当たり前の手順ですが、頭が真っ白になっている状態でこれを全部やるのは、正直かなり難しいと思います。

そこで効いてくるのが、セコムやALSOKの隊員が事故現場まで来てくれる「事故現場かけつけサービス」です。この記事では、2026年7月時点でこのサービスを提供している保険会社を整理したうえで、実際にどこまで価値があるサービスなのかを正直に書きます。

目次

事故現場かけつけサービスとは

契約者が事故を起こしたとき、保険会社への事故連絡と同時に依頼すると、提携している警備会社の隊員が事故現場まで駆けつけてくれるサービスです。ダイレクト型(通販型)の自動車保険を中心に提供されています。

警備会社はレッカーや修理をするわけではありません。やってくれるのは、あくまで「その場の対応を代わりに整理してくれること」です。

かけつけサービスがある保険会社(2026年7月時点)

保険会社提携先費用
ソニー損保セコム無料(自動付帯)
東京海上ダイレクト
(旧イーデザイン損保)
セコム無料(自動付帯)
セコム損保セコム無料(自動付帯)
おとなの自動車保険
(SOMPOダイレクト損害保険)
ALSOK無料(基本補償に付帯)
損保ジャパン「Driving!」ALSOK有料のドラレコ特約(月850円程度)

社名が変わっている会社があるので注意してください。

  • イーデザイン損保は2025年10月1日に東京海上ダイレクト損害保険へ社名変更
  • セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)は2024年10月1日にSOMPOダイレクト損害保険へ社名変更
  • 損保ジャパン日本興亜は2020年4月に損害保険ジャパンへ社名変更

セコムとALSOK、サービス内容の違い

セコム(ソニー損保・東京海上ダイレクト・セコム損保)

  • 救急車の手配のサポート
  • 警察への連絡のサポート
  • レッカーやタクシーの手配
  • 追突・出合頭・信号無視など事故状況の確認
  • 目撃者の有無と氏名・連絡先の確認
  • 相手方と同乗者のケガの有無、相手の氏名・連絡先の確認
  • 事故現場・事故車両の写真撮影

セコムの緊急発進拠点は全国約2,500か所(2025年3月時点)で、警備業界では最多とされています。

ALSOK(おとなの自動車保険)

  • 警察への連絡・救急車の手配のサポート
  • 三角表示板の設置など二次災害防止の安全確保
  • 事故相手とのトラブルを防ぐためのアドバイス
  • 事故状況の確認、現場・車両の写真撮影
  • 保険会社への事故連絡、相手方からのヒアリング

おとなの自動車保険には「つながるボタン」という車載デバイスが付いてきます。スマホの専用アプリと連動していて、ボタンを押すだけで事故受付につながり、ALSOK隊員の出動も要請できます。GPSで位置情報が伝わるので、事故現場の住所がわからなくても呼べるのが実用的なところです。出動拠点は全国約2,300か所。

正直に言って、価値があるのは「写真」の部分

サービス内容を並べると盛りだくさんに見えますが、救急車の手配と警察への連絡は、本来は当事者が真っ先にやらなければならないことです。隊員が到着するのを待ってからやるものではありません。ケガ人がいるなら救護が最優先で、これは法律上の義務でもあります。

では何に価値があるのか。私が一番大きいと思っているのは「事故状況の確認と、現場・車両の写真撮影」です。

後日の示談交渉でモノを言うのは、その場に残っていた事実です。ブレーキ痕、車の停止位置、破損の状態、信号のサイクル。ところが実際に事故を起こしてしまうと、相手が興奮していたり、道路をふさいでいて焦っていたりで、悠長に写真を撮っている心理的余裕はありません。まして相手が高圧的なタイプだと、なおさら難しくなります。

第三者である警備会社が来て、淡々と記録を取ってくれる。それだけで示談の材料が残りますし、その場で相手と口論になるのも防げます。女性がひとりで運転しているときや、夜間の事故では特に心強いと思います。

過信は禁物|来てもらえない場所がある

ここは正直に書いておきます。かけつけサービスはどこにでも来てくれるわけではありません。

山間部、離島、高速道路上など、隊員が安全に到着できない場所では利用できないことがあります。拠点が2,500か所あるといっても、都市部に密度が偏っているのは当然です。

私はロードスターで峠やワインディングを走ることがありますし、バイクでヤビツ峠のような山道にも行きます。そういう場所で困ったときに真っ先に頼りになるのは、かけつけサービスではなくロードサービスです。「駆けつけサービスがあるから安心」と考えるのは、走る場所によっては危うい。ここは分けて考えたほうがいいと思っています。

レッカーや現場対応の備えについてはロードサービスはJAFと保険付帯どっちがいい?違いと選び方を正直に解説にまとめています。

かけつけサービスの価値が高い人・低い人

価値が高い価値が低い
市街地・通勤中心の走り方山間部や離島を走ることが多い
運転歴が浅く事故対応の経験がない事故対応を何度か経験している
家族(配偶者・子ども)も運転するドラレコで前後を常時記録している
夜間や単独で運転する機会が多い示談交渉に自分で対応できる自信がある

なお、前後2カメラのドライブレコーダーを付けていれば、記録という意味ではかなりの部分を自力でカバーできます。かけつけサービスとドラレコは、どちらか一方というより役割が重なる部分があるという理解が正確だと思います。

ドラレコ本体ではなく保険の特約としてのドラレコについては、ドラレコ特約は必要?向いている人・いらない人の判断基準で扱います。

かけつけサービスだけで保険を選ぶべきではない

ここまで書いておいて何ですが、事故現場かけつけサービスの有無で自動車保険を決めるのはおすすめしません。

保険の本体はあくまで補償です。対人・対物が無制限になっているか、人身傷害が十分か、弁護士費用特約を付けているか。ここが崩れていたら、隊員が現場に来てくれても意味がありません。

かけつけサービスは「補償内容が同じくらいの会社で迷ったときの決め手」くらいの位置づけが妥当だと思います。付いていること自体は間違いなくプラスですが、優先順位を間違えないようにしたいところです。

補償をどの順番で確認すべきかは自動車保険の見直し完全ガイドに整理しています。

まとめ

  • 事故現場かけつけサービスは、ソニー損保・東京海上ダイレクト・セコム損保(セコム)と、おとなの自動車保険(ALSOK)が無料で自動付帯
  • 損保ジャパンの「Driving!」は有料のドラレコ特約という別の形
  • イーデザイン損保→東京海上ダイレクト(2025年10月)、セゾン自動車火災→SOMPOダイレクト(2024年10月)と社名が変わっているので古い情報に注意
  • 最大の価値は「事故状況の確認と写真撮影」。示談で効いてくる
  • 山間部・離島・高速道路など来てもらえない場所があるので、ロードサービスとは別に考える
  • 補償内容が同等の会社で迷ったときの決め手にするのが妥当

かけつけサービスの有無や補償内容は会社によってかなり違いますし、同じ補償でも保険料に差が出ます。満期が近い方は、付帯サービスまで含めて一度並べて比べてみると判断しやすくなります。

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この記事を書いた人

仕事でもプライベートでも「安全運転」を意識しながら車とバイクに乗っています。ゴールド免許を4回連続更新中、自動車保険は無事故で20等級を維持。JAF公認モータースポーツにも参戦し、ジムカーナ・ダートトライアル・ラリー(Bライセンス)や富士スピードウェイでの富士チャンピオンレース(Aライセンス)を経験、富士スピードウェイ・袖ヶ浦フォレストレースウェイの走行ライセンスも保有しています。「スポーツ走行と安全運転」は矛盾しないというのが持論です。

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