2026年10月19日から、バイクでも希望ナンバーの申込受付が始まりました。これまで好きな番号を選べたのは四輪だけで、バイクのナンバーは払い出された番号をそのまま付けるしかありませんでした。
ただし、すべてのバイクが対象ではありません。対象は125ccを超える軽二輪と、250ccを超える小型二輪だけ。125cc以下の原付は対象外です。料金も全国一律ではなく、地域によって1枚2,500円〜3,000円と差があります。
私がいま乗っているのはXSR155(155cc)なので、今回の制度の対象です。一方、2023年4月まで乗っていたZ125PROは125ccなので、もし乗り換えていなければ対象外でした。たった30ccの差で、使える制度がまた変わる。この「125ccの境目」は、保険のときにも経験したことです。
この記事では、国土交通省の発表と、申込サイト「希望番号・図柄ナンバープレート申込サービス」の公式資料をもとに、対象排気量・地域別の料金・抽選になる番号・交付日・申込方法、そして今乗っているバイクの番号を変える流れまでまとめます。
バイクの希望ナンバー制度とは?2026年10月19日から申込開始
希望ナンバー制度は、ナンバープレートの4桁の数字(一連指定番号)を自分で選べる仕組みです。四輪では、登録自動車(普通車など)が1998年(平成10年)5月、軽自動車が2005年(平成17年)1月から利用できました。
今回、ここに小型二輪自動車と軽二輪自動車が加わりました。国土交通省は2026年3月27日に導入を発表し、8月18日に受付開始日を10月19日(月)と決めています。
選べるのは4桁の数字だけ
選べるのは4桁以下の数字の部分だけです。地域名・分類番号(ローマ字や数字)・ひらがなは選べません。このあたりは四輪の希望ナンバーと同じです。
なぜ今になってバイクにも導入されたのか
日本自動車工業会(JAMA)が国交省の担当者に取材した記事によると、きっかけは一部の地域で二輪のナンバーが近い将来足りなくなる見通しになったことでした。プレートの様式を見直す必要が出てきたところに、「バイクでも好きな番号を選びたい」という要望が重なった形です。
これまで二輪が対象外だったのは、使える番号の組み合わせが四輪より少なく、人気番号に申込が集中すると運用が回らないと考えられていたため。様式を変えて番号の数を増やせる見通しが立ったので、ようやく導入できたというのが経緯です。当初は「2026年度中」の予定でしたが、プレートメーカーの準備が順調だったため前倒しされました。
対象の排気量|125cc超の軽二輪と250cc超の小型二輪
対象になるのは次の2区分です。
| 区分 | 排気量 | 希望ナンバー | ナンバーの交付元 |
|---|---|---|---|
| 原動機付自転車(原付一種・二種) | 125cc以下 | 対象外 | 市区町村 |
| 軽二輪自動車 | 125cc超〜250cc | 対象 | 運輸支局等 |
| 小型二輪自動車 | 250cc超 | 対象 | 運輸支局等 |
400ccの中型も、1,000ccを超えるような大型も、250ccを超えていれば小型二輪として対象です。
250ccは対象、125ccは対象外
境目で迷いやすいのがこの2つです。
- 250ccのバイク=軽二輪(125cc超〜250cc)なので対象。車検がないクラスでも申し込めます
- 125ccのバイク=原付二種なので対象外。申込サイトの説明でも、軽二輪は「126cc以上かつ250cc以下」とされています
125cc以下が対象外なのは、原付のナンバーは国ではなく市区町村が交付しているからです。仕組みそのものが違うので、今回の国の制度には乗れません。なお、JAMAの記事によると、東京都江戸川区のように自治体が独自に番号を選べる制度を設けている例もあります。125cc以下に乗っている人は、住んでいる市区町村の窓口に確認してみてください。
事業用・レンタルバイクも対象外
対象は自家用だけです。事業用や貸渡(レンタルバイク)は、小型二輪・軽二輪ともに対象外。軽二輪では被牽引車も対象外です。申込サイトでは、ひらがなが「わ」(貸渡)などの車両は申し込めないと案内されています。
申込料金は1枚2,500〜3,000円|地域によって違う
希望ナンバーの料金(交付手数料)は、プレート1枚あたり2,500円〜3,000円(税込)。バイクのナンバーは後ろの1枚だけなので、これがそのまま総額になります。
金額は管轄の地域によって違います。申込サイトが公開している手数料一覧から、主な地域を抜き出しました。比較のため、番号を選ばない通常ナンバーの手数料も並べています。
| 地域(ナンバーの地域名) | 希望ナンバー | 通常ナンバー(10/19〜) |
|---|---|---|
| 関東(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・山梨) | 2,500円 | 1,000円 |
| 大阪 | 2,500円 | 900円 |
| 福岡 | 2,500円 | 1,000円 |
| 仙台 | 2,500円 | 1,050円 |
| 札幌 | 2,600円 | 1,000円 |
| 名古屋 | 2,600円 | 1,000円 |
| 神戸・広島 | 2,700円 | 1,000円 |
| 岐阜 | 2,900円 | 1,000円 |
| 京都 | 3,000円 | 1,000円 |
| 新潟 | 3,000円 | 1,200円 |
※金額はいずれも税込・1枚あたり。全地域の一覧は申込サイトの「【小型二輪・軽二輪】頒布手数料一覧」で確認できます。
見てのとおり、関東は全域2,500円で、いちばん安い水準です。高いのは京都・奈良・滋賀・新潟・福井・和歌山・鳥取・島根などの3,000円。通常ナンバーとの差額で見ると、番号を選ぶための上乗せはおおむね1,400〜2,000円です。
通常ナンバーも10月19日から値上げ
見落としがちですが、番号を選ばない通常ナンバーの手数料も、同じ10月19日から値上げされています。プレートの様式が変わったことに伴うもので、改定後は地域により900〜1,200円です。希望ナンバーを使わない人も、新車購入や引っ越しでナンバーが変わるときは少しだけ費用が上がります。
四輪の希望ナンバーより安い
四輪の希望ナンバー(ペイント式・前後2枚)は、申込サイトの目安で4,400〜6,400円です。バイクは1枚で済むぶん、ほぼ半額で収まります。
ただし、これはあくまでプレート代です。バイクショップや行政書士に手続きを頼めば代行料が別にかかりますし、自分で運輸支局に行くなら平日の時間をつくる必要があります。支払いはクレジットカード・デビットカード、ペイジー、銀行振込・郵便振替・現金書留から選べます。
抽選になる番号と、抽選なしで取れる番号
希望ナンバーには2種類あります。
- 抽選希望番号=人気が集中するため抽選になる番号。当選した人だけが取れる
- 一般希望番号=それ以外のすべての番号。抽選なしで申し込める(ただしその番号が払い出し切られると取れない)
全国共通で抽選になる11の番号
次の11通りは、全国どの地域でも抽選です。
1/7/8/88/333/358/555/777/888/1111/8888
「1」はプレート上では「・・・1」と表示される番号のことです。
22地域では独自の抽選番号がある
さらに、札幌・千葉・習志野・大宮・品川・足立・練馬・多摩・横浜・名古屋・三重・岐阜・大阪・なにわ・和泉・京都・奈良・滋賀・神戸・姫路・岡山・福岡の22地域では、地域独自の抽選対象番号が上乗せされています。
一覧を見ていて面白かったのは、同じ都県内でも地域名によって差が大きいことです。
- 神奈川:横浜は「2」「3」「5」「1122」「2525」など23通りが追加で抽選。一方、川崎・湘南・相模は追加なし(全国共通の11通りだけ)
- 東京:品川は18通り、足立・練馬・多摩は「3」「5」「11」「55」「77」「1122」の6通りが追加。世田谷・杉並・板橋・江東・葛飾・江戸川・八王子は追加なし
- 「2525」:品川・大宮・横浜・名古屋・大阪・神戸では抽選だが、それ以外の地域なら一般希望番号として抽選なしで申し込める
もちろん、地域名は住所(使用の本拠の位置)で決まるので、取りやすい地域を選んで申し込むことはできません。ただ、自分の地域で狙っている番号が抽選かどうかは、申し込む前に必ず確認しておきたいところです。申込サイトには「抽選対象希望番号検索」があります。抽選対象番号は申込状況によって変更されることもあります。
抽選は毎週月曜日
抽選は毎週日曜日21時までに申込が完了した分を対象に、翌月曜日にコンピューターで行われます。システムメンテナンスなどで締切が早まることもあります。外れた場合は、改めて申し込めば翌週以降の抽選に参加できます。
いつ受け取れる?一般希望番号は最短10月26日から交付
申込と入金が済んでから、プレートを受け取れるようになるまで6営業日程度かかります。制度開始直後の日程は次のとおりです。
| 番号の種類 | 申込・抽選 | 最短の交付日 |
|---|---|---|
| 一般希望番号 | 10月19日に申込・入金確認まで完了 | 10月26日 |
| 抽選希望番号 | 10月26日(月)の初回抽選に当選し、同日に入金確認 | 11月2日 |
交付可能日になったら、原則30日以内にナンバープレートを受け取る必要があります。悪天候や災害などで交付が遅れる場合もあると案内されています。
申込方法|ネットか予約センターの窓口
申込はインターネット(希望番号・図柄ナンバープレート申込サービス)か、各地域の希望番号予約センターの窓口でできます。手続きに自信がなければ、バイクショップ・整備工場・行政書士に相談する方法もあります。
ネット申込の流れ
申込サイトの「二輪希望番号の申込案内」にそって、流れを整理するとこうなります。
- トップページの「申込・各種変更」から「新規申込」を選び、確認事項に同意する
- 連絡先を入力すると、専用申込ページのURLがメールで届く(24時間以内に開く)
- 自動車の種類で「小型二輪」または「軽二輪」を選ぶ
- 自動車の状態を選ぶ(ナンバーの付いた自動車/新車/ナンバーのない中古車)
- 使用の本拠の位置(住所)を選び、車台番号・現在の車両番号・使用者の氏名を入力する
- 希望する番号を入力し、支払方法を選んで申込完了
- 支払期限までに入金。入金確認メールが届いたら、交付可能日以降にプレートを受け取る
入力する車台番号などは、小型二輪なら自動車検査証(車検証)、軽二輪なら軽自動車届出済証に書いてあります。手元に用意してから始めるとスムーズです。途中で寄付の画面が出ますが、寄付は任意で、「寄付しない」を選んでも問題ありません。
今乗っているバイクでも申し込める?番号変更の流れ
新車だけでなく、いま乗っているバイクも申し込めます。申込サイトの「自動車の状態」に「ナンバーの付いた自動車」という選択肢があり、現在ナンバーが付いているバイクはこれを選びます。
ナンバーが付いているバイクの場合、申込と入金だけでは終わりません。新しい番号への変更手続きが別に必要です。大まかな流れは次のとおりです。
- 希望番号を申し込み、手数料を払う
- 交付可能日以降に、バイクで管轄の運輸支局等へ行く
- 車検証(小型二輪)または軽自動車届出済証(軽二輪)、申請書類をそろえて番号変更の手続きをし、今のナンバープレートを返納する
- 新しいナンバープレートを受け取って取り付ける
必要書類の細かい部分(申請書の様式、軽自動車税の申告書など)は窓口ごとに案内が異なることがあるので、事前に管轄の運輸支局等で確認してください。
「いつでも番号だけ変えられるか」は窓口で確認を
ひとつ注意点があります。JAMAの解説記事では、今乗っているバイクの場合はいつでも番号だけを自由に変えられるわけではないとし、申し込めるタイミングとして次の4つを挙げています。
- 新規検査・届出をするとき
- 管轄が変わる名義変更や、引っ越しによる住所変更をするとき
- ナンバープレートの紛失・破損・汚損などで番号を変えるとき
- ご当地ナンバーへ変えるとき
一方で、こうした事情がなくても番号変更を受け付けるように案内している行政書士事務所もあり、制度開始直後の現時点では情報が割れています。四輪では番号だけの変更も一般的なので、二輪の扱いが本当に違うのかは、申し込む前に管轄の予約センターか運輸支局等に確認するのが確実です。お金を払ってから「この理由では変更できない」と言われるのがいちばん困るので、ここは手間を惜しまないほうがいいと思います。
ナンバーの様式も変わる
希望ナンバー制の導入に合わせて、二輪のナンバープレートの表示も変わりました。同じ4桁の番号をより多く発行するためです。
- 小型二輪:地域名の右に、C・D・F・G・J・L・N・P・Q・R・V・W・Xのいずれかのローマ字と、0〜9の数字が入る(例:札幌 C1)
- 軽二輪:地域名の左の数字(分類番号)が2桁になる。左は1・2・4・5・7、右は0〜9のいずれか(例:19 札幌)
プレートの大きさは変えずに、表示する文字を増やした形です。
番号を変えたら忘れずに|保険・ETCの手続き
ここは希望ナンバーの解説記事であまり触れられていませんが、今乗っているバイクの番号を変えた場合、ナンバーを登録している契約や機器の変更も必要です。
- 任意保険(バイク保険):保険証券に登録番号が載っているので、保険会社か代理店に番号変更を連絡する
- 自賠責保険:証明書に車両番号が記載されているので、加入している保険会社(代理店)で記載事項の変更手続きをする
- ETC車載器:二輪用ETCを付けている場合、車両番号が変わるので再セットアップが必要
- 月極駐車場・駐輪場、マンションの駐輪登録、ロードサービスの会員情報など、ナンバーを届け出ているもの
保険は、事故が起きてから「登録番号が違う」と慌てても遅いので、プレートを付け替えた日のうちに連絡しておくのが安心です。ついでに補償内容が今の乗り方に合っているかを見直すいい機会でもあります。125cc以下と125cc超で、バイクの保険の選び方は大きく変わります。

私の場合|XSR155は対象、Z125PROなら対象外だった
冒頭でも書いたとおり、私のXSR155は155ccの軽二輪なので、今回の制度の対象です。以前乗っていたZ125PROは125ccの原付二種なので、乗り換えていなければ対象外でした。
125ccから155ccへの乗り換えで、制度の線引きにぶつかるのはこれが初めてではありません。
| 項目 | 125cc以下 | 126〜250cc | 251cc以上 |
|---|---|---|---|
| ナンバーの交付元 | 市区町村 | 運輸支局等 | 運輸支局等 |
| 希望ナンバー(国の制度) | × | ○ | ○ |
| 車検 | なし | なし | あり |
| 自動車保険のファミリーバイク特約 | 使える | 使えない | 使えない |
| 高速道路 | 走れない | 走れる | 走れる |
Z125PROからXSR155に乗り換えたとき、いちばん影響が大きかったのは保険でした。ファミリーバイク特約が使えなくなり、バイク保険に単独で入ることになったうえ、バイク保険の等級も125ccの境をまたぐと引き継げません。高速に乗れるようになったのはうれしい変化でしたが、お金と手続きの面では「30ccの差」が思った以上に大きかった、というのが実感です。
そして今回、希望ナンバーでも同じ境目が出てきました。125ccクラスから乗り換えを考えている人は、ナンバー・保険・高速道路がまとめて変わると思っておいたほうがいいです。
番号を選ぶなら、私はこう考える
個人的には、抽選の人気番号を狙うより、自分にとって意味のある一般番号を選ぶほうがいいと思っています。抽選は外れれば翌週以降に持ち越しで、いつ付けられるか読めません。一般希望番号なら、入金から1週間あまりで受け取れます。
たとえばXSR155なら「155」。全国共通の抽選番号にも、22地域の独自抽選番号にも入っていないので、どの地域でも一般希望番号として抽選なしで申し込めます(その番号が払い出し切られていなければ)。車種名や排気量にちなんだ番号は、趣味の乗り物らしくて悪くない選び方だと思います。
逆に避けたいのは、誕生日や電話番号の下4桁など、個人の情報と結びつく番号です。バイクは出先で不特定多数の人の目に触れながら停めておく乗り物です。ナンバーは隠せないので、余計な手がかりは載せないに越したことはありません。
よくある質問
400ccや大型バイクも対象?
対象です。250ccを超えるバイクはすべて小型二輪自動車にあたり、400ccも大型も申し込めます(自家用に限る)。
125ccのバイクで希望ナンバーは取れる?
国の希望ナンバー制度では取れません。125cc以下は原付で、ナンバーは市区町村が交付しているためです。自治体が独自の制度を持っている場合もあるので、住んでいる市区町村に確認してください。
抽選に外れたらどうなる?
改めて申し込めば、翌週以降の抽選に参加できます。抽選は毎週月曜日で、日曜日21時までの申込分が対象です。
申し込んでからどれくらいで付けられる?
入金確認から6営業日程度で受け取れるようになります。抽選番号の場合は、抽選に当選してから入金し、そこから6営業日程度です。交付可能日から原則30日以内に受け取ります。
まとめ
- 2026年10月19日から申込開始。一般希望番号は最短10月26日、抽選希望番号は最短11月2日から交付
- 対象は125cc超の軽二輪と250cc超の小型二輪(自家用)。125cc以下の原付、事業用・レンタルは対象外
- 料金は1枚2,500〜3,000円(税込)で地域差あり。関東は全域2,500円
- 全国共通の11番号+22地域の独自番号は抽選。それ以外は抽選なしの一般希望番号
- 今乗っているバイクも申込可能。ただし番号変更の手続きが別に必要で、受け付けられる条件は事前に窓口で確認を
- 番号を変えたら、任意保険・自賠責・ETCの変更も忘れずに
四輪では当たり前だった「番号を選ぶ」楽しみが、ようやくバイクにも来ました。料金は数千円の上乗せで済むので、気に入った番号があるなら試してみる価値はあります。ただし、番号を変えたあとの保険の手続きまで含めて、ひとつの作業だと考えておきましょう。
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