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「JAFって車のサービスでしょ?バイクでも使えるの?」
使えます。JAFは2005年から二輪車にも対応しており、原付から大型バイクまで排気量を問わずロードサービスが受けられます。
ただし、四輪と同じサービスが受けられる一方で、バイク特有の限界もあります。特にツーリング先で止まった場合の「レッカー20km」問題は知っておかないと痛い目に遭います。
この記事では、JAFの二輪ロードサービスの内容、対応できるトラブル、実際の限界、そして他のバイク向けロードサービスとの使い分けを整理します。
JAFの二輪ロードサービスで対応できるトラブル
JAF会員であれば、以下のバイクトラブルにすべて無料で対応してもらえます。
- バッテリー上がり:ジャンプスタートで応急始動。小排気量バイクはバッテリーが小さく上がりやすい
- パンク:チューブレスタイヤなら応急修理。チューブタイヤ(スポークホイール)の場合はレッカー搬送
- ガス欠:燃料の届け(実費)。バイクはタンク容量が小さいので意外とある
- キー閉じ込み(メットインなど):開錠対応
- 転倒・落輪:引き起こし、側溝からの引き上げなど
- レッカー搬送:自走不能時に最寄りの修理工場まで搬送(20kmまで無料)
基本的に四輪と同じメニューが受けられます。「バイクだからサービス内容が減る」ということはありません。
JAFの二輪対応で知っておくべきポイント
- 排気量の制限なし:50ccの原付でも1,000cc超の大型でも同じ対応
- 車両登録不要:JAFは「人」にかかるサービスなので、バイクを買い替えても手続き不要
- 車とバイクの両方をカバー:会員証1枚で、車のトラブルにもバイクのトラブルにも対応
- 利用回数に制限なし:車で1回、バイクで1回使っても追加料金なし
- 同乗者の帰宅費用サポート:タンデム(二人乗り)中にトラブルが起きた場合、同乗者の帰宅手段にも対応
特に重要なのは「人にかかる」という点です。車を1台、バイクを1台持っていても、JAFに加入するのは1回だけ。年会費4,000円で2台分のロードサービスを確保できます。3台持ちでも4台持ちでも同じです。
JAFの二輪ロードサービスの限界
JAFのバイク対応は充実していますが、万能ではありません。以下の限界は知っておいてください。
- 無料レッカーは20kmまで
ツーリング先で止まった場合、最寄りのバイクショップまで20kmで届かないことがある。超過分は1kmあたり830円 - 山奥・林道では到着に時間がかかる
JAFのサービスカーが入れない場所では対応が遅れる、または対応できない場合がある - チューブタイヤのパンクは現場修理が難しい
スポークホイールのバイクはタイヤを外す必要があり、ロードサイドでの修理は基本的にできない。レッカー搬送になる - 部品の手配や修理はしてくれない
JAFはあくまで「応急処置と搬送」。チェーン切れ、クラッチワイヤー切れなどの部品が必要な故障は搬送のみ - 高速道路上でのバイクトラブルは危険度が高い
JAFは対応してくれるが、到着まで路肩で待つリスクがある。高速での二輪トラブルは四輪以上に危険
最大の問題はレッカー20kmです。都市部なら20km圏内にバイクショップがあることが多いですが、ツーリング先の山間部では50km、100km先まで行かないと対応できる店がないこともあります。
保険のロードサービスが使えるかは「特約かバイク保険か」で決まる
バイクのロードサービスを考えるとき、最初に確認すべきはここです。同じバイクでも、保険の入り方によってロードサービスが付くか付かないかが真逆になります。
ファミリーバイク特約 → ロードサービスは使えない
125cc以下のバイクに乗っている人の多くは、自動車保険のファミリーバイク特約を使っていると思います。
- ファミリーバイク特約は対人・対物の補償はあるが、ロードサービスはバイクに適用されない
- 自動車保険のロードサービスは「契約車両」にかかるサービスであり、ファミリーバイク特約のバイクは「契約車両」ではない
- つまり、ファミリーバイク特約を使っている人がバイクで出先でトラブルに遭った場合、保険のロードサービスは一切使えない
この「穴」を埋められるのがJAFです。JAFは車両ではなく「人」にかかるサービスなので、ファミリーバイク特約のバイクでも問題なく対応してもらえます。
125ccバイクでファミリーバイク特約を使っている人にとって、JAFは唯一のロードサービスの選択肢になる場合があります。
バイク保険 → ロードサービスは標準で付いてくる
一方、バイク保険(二輪の任意保険)に単独で加入している場合は話が変わります。各社ともロードサービスを標準で付帯しているのが一般的で、しかも内容はJAFより手厚いことが多いです。
たとえばチューリッヒのスーパーバイク保険は、契約車両すべてに無料でロードサービスが付帯し、次のような内容になっています(2025年9月時点の公式情報)。
- レッカー100kmまで無料(指定の修理工場まで)
- ガス欠はガソリン10Lまで無料、バッテリー上がり・キー閉じ込みも対応(各保険期間中1回)
- 宿泊費・帰宅費用・修理後の自宅までの搬送(ピックアップ)も補償
- 全国約10,700ヵ所の拠点、24時間365日対応
- ロードサービスを使っても翌年の等級には影響しない(保険ではなくサービスのため)
レッカー距離だけを見れば、JAFの20kmに対して100km。ここは正直、バイク保険付帯のほうが優秀です。JAFの弱点を素直に認めておきます。
では、バイク保険に入るならJAFは要らない?
ここが判断の分かれ目です。決め手になるのは「サービスが車両に付くのか、人に付くのか」という違いです。
チューリッヒ自身、よくある質問の中で「当社が提供するロードサービスは保険に契約している車両のみが対象。他のお車を運転する予定がある方は他社のロードサービスも必要になります」とはっきり書いています。保険付帯は、あくまで契約したその1台にかかるサービスです。
対してJAFは会員本人に付くので、車でもバイクでも、借りた車両でも、友人の車に同乗しているときでも使えます。
- バイク1台だけ、遠出もする → バイク保険の付帯サービスで足りることが多い。JAFは必須ではない
- 車とバイクの両方を持っている → JAFなら会員証1枚で両方カバーできる。車の保険にもロードサービスが付いているなら、重複を確認したうえで判断する
- ファミリーバイク特約でバイクに乗っている → バイク側の備えがゼロなので、JAFかバイク専門サービスのどちらかは要る
- 家族の車や代車、レンタルバイクにも乗る → 人に付くJAFの強みが出る場面
「JAFは必要か」という問いに一律の答えはなくて、自分がどの状態にいるかで変わります。私自身、乗り換えでこの前提が変わったので、そのあたりを次に書きます。
JAF以外のバイク向けロードサービスとの比較
バイクのロードサービスはJAFだけではありません。他の選択肢と比較してみます。
| サービス | 年間費用 | レッカー距離 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| JAF | 4,000円 | 20km無料 | 車もバイクも対応。回数無制限。人にかかる |
| ZuttoRide | 3,960円〜 | 100km無料(プランによる) | バイク専門。搬送距離が長い。盗難補償プランもあり |
| 単独バイク保険付帯 | 保険料に含む | 保険会社による(チューリッヒは100km無料) | 契約バイクのみ。ファミリーバイク特約は対象外 |
| レッドバロン | 購入時加入 | 50km前後 | レッドバロン購入車限定。店舗網が広い |
近場メイン → JAFで十分
通勤や街乗り中心で行動範囲が限られているなら、JAFの20kmレッカーで最寄りのバイクショップには十分届きます。車もカバーできるので、複数台持ちには最もコスパが良い選択肢です。
ロングツーリング派 → ZuttoRideとの併用を検討
片道200km以上のツーリングに行く人は、JAFの20kmではカバーしきれない場面が出てきます。ZuttoRideなら100km無料のプランがあり、搬送距離の不安を大幅に解消できます。
ただしZuttoRideはバイク専門なので、車のトラブルには使えません。車も持っている人はJAF+ZuttoRideの併用が最も手厚い体制になります。
私のケース|125cc+特約から、155cc+バイク保険に変わって
この記事の判断軸がそのまま自分に当てはまった実例なので、正直に書きます。
Z125PRO時代|ロードサービスがゼロだった
以前はZ125PRO(125cc)に乗っていて、保険はファミリーバイク特約でした。つまりバイク側のロードサービスは一切ゼロ。当時JAFに入っていた理由はこれです。
- Z125PROはバッテリーが小さく、しばらく乗らないと上がりやすい
- タンク容量が7.4Lしかないため、ガス欠のリスクも地味にある
- 近所の足として使っていたので、行動範囲は自宅から30km程度
- NB8Cロードスターも持っているので、JAFなら1つの会員証で両方カバーできる
近場メインだったのでJAFの20kmレッカーで十分でしたし、何より特約だとJAFくらいしか選択肢がありませんでした。
XSR155に乗り換えて|前提がひっくり返った
その後、Z125PROを売却してXSR155に乗り換えました。155ccなのでファミリーバイク特約の対象外になり、バイク保険に単独で加入することになりました。
ここで状況が変わります。バイク保険にロードサービスが付いてきたので、「バイク側の備えがゼロ」という前提が消えたのです。しかもレッカー距離は保険付帯のほうが長い。
「じゃあJAFは解約か?」と一度は考えました。ただ、私の場合は続けています。理由は2つです。
- NB8Cロードスターがある。旧車なので出先で止まる可能性はバイクより高いくらいで、車とバイクを1枚でカバーできるJAFの価値はむしろこちら側にある
- JAFは人に付く。代車や家族の車を運転しているときにも使えるので、保険付帯とは守備範囲が違う
逆に言えば、バイク1台だけでバイク保険に入っている人なら、JAFを外すという判断は十分あり得ます。そこは正直に書いておきます。JAFは「全員にとって必須」ではありません。
ただしファミリーバイク特約の人がロードサービスなしで乗り続けるのは、やはりリスクがあると思います。バッテリーが上がって押して帰れる距離ならいいですが、出先で完全に動かなくなったら詰みます。年会費4,000円でその不安がなくなるなら、安い保険です。
125ccを超えるバイクに乗り換えると保険の選択肢がまるごと変わる話は、こちらに詳しく書きました。

まとめ:JAFが要るかは「特約かバイク保険か」「車も持つか」で決まる
- JAFは二輪車に全面対応。排気量制限なし、車両登録不要
- 車もバイクも会員証1枚でカバー。複数台持ちにとって最もコスパが良い
- ファミリーバイク特約ではロードサービスが使えない。JAFがその穴を埋める。逆にバイク保険に単独加入するとロードサービスが標準で付くので、JAFが必須とは限らない
- 弱点はレッカー20kmの限界。ロングツーリング派はZuttoRideとの併用を検討
- 近場メインなら年会費4,000円のJAF単体で十分
バイクに乗っている時点で、ロードサービスの備えはゼロにしないほうがいいです。車と違ってトラブル時に「なんとかなる」余地が少ないからです。JAFは車もバイクもまとめてカバーできる数少ないサービスなので、検討する価値はあります。


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