MENU

旧車・スポーツカー・セカンドカーの自動車保険で気をつけること

旧車やスポーツカー、セカンドカーに乗っている人の自動車保険は、普通の車とは少し事情が違います。車両保険が付けられない、保険料が高い、補償内容を見直さないと損をする——こうした悩みは、趣味車に乗っている人なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

私自身、NBロードスター(NB8C)に乗っていますが、古いスポーツカーの保険は新車とは考え方が変わってきます。この記事では、旧車・スポーツカー・セカンドカーの自動車保険で知っておきたいポイントを、実体験も交えながらまとめます。

目次

旧車・スポーツカーの保険が「普通と違う」理由

自動車保険の保険料や補償内容は、車の型式・年式・用途によって変わります。旧車やスポーツカーは、以下のような理由で普通の車とは扱いが異なることがあります。

型式別料率クラスが高い場合がある
スポーツカーは事故率や修理費が高い傾向があるため、型式別料率クラス(保険料の算出基準)が高めに設定されていることがあります。同じ年式・排気量の車でも、スポーツカーのほうが保険料が高くなるケースは珍しくありません。

車両保険が付けにくい・付けられない
古い車は市場価値が下がっているため、車両保険の保険金額(上限額)が低くなります。場合によっては車両保険自体が引き受けられないこともあります。「修理代は50万円かかるのに、車両保険の上限が20万円」というような逆転現象も起きます。

保険会社によって引受条件が異なる
改造車や競技用車両は引き受けを断る保険会社もあります。マフラーやサスペンションの交換程度なら問題ないことが多いですが、大幅な改造をしている場合は事前に確認が必要です。

車両保険をどう考えるか

旧車・スポーツカーの保険で一番悩むのが車両保険です。「付けたいけど保険金額が低すぎる」「保険料と見合わない」というジレンマを感じている人は多いでしょう。

市場価値と思い入れの価値は違う
車両保険の保険金額は「市場での時価額」で決まります。しかし、旧車や趣味車のオーナーにとっての価値は市場価格とは別物です。何年もかけてレストアした車、思い出が詰まった車——そうした「自分にとっての価値」は保険金額には反映されません。

車両保険を外す選択肢もある
市場価値が低い車に車両保険を付けると、保険料に対して受け取れる保険金が少なくなります。その分の保険料を修理費の貯蓄に回すほうが合理的な場合もあります。車両保険を付けるかどうかの詳しい考え方は古い車に車両保険は必要?修理費・時価額・趣味車で考えるで解説しています。

エコノミー型(車対車+A)も検討する
一般型の車両保険は保険料が高いですが、エコノミー型なら保険料を抑えられます。自損事故や当て逃げは補償されませんが、車対車の事故や盗難、自然災害はカバーされます。旧車やスポーツカーは盗難リスクもあるので、エコノミー型で盗難だけでもカバーしておくという考え方もあります。

対人・対物賠償は絶対に削らない

車両保険で悩む一方で、対人賠償と対物賠償は絶対に無制限にしておくべきです。これは旧車だろうと新車だろうと変わりません。

対人賠償は、相手を死亡させたり後遺障害を負わせた場合に億単位の賠償が発生する可能性があります。対物賠償も、店舗や高級車に突っ込んだ場合は数千万円の損害になることがあります。

「古い車だから保険は最低限でいい」と考えて対人・対物まで削ってしまうのは危険です。車両保険は自分の判断で調整できますが、賠償責任は相手がいる話なので、ここだけは妥協しないでください。

セカンドカー割引を活用する

2台目の車を持つ場合、「セカンドカー割引(複数所有新規割引)」が使える場合があります。

通常、初めて自動車保険に加入するときは6等級(S)からスタートしますが、セカンドカー割引の条件を満たすと7等級(S)からスタートできます。1等級の差ですが、保険料にすると数千〜1万円程度の節約になります。

セカンドカー割引の主な条件

  • 1台目の車の保険が11等級以上であること
  • 2台目の車が新たに自動車保険に加入すること(初めての契約)
  • 1台目と2台目の保険の記名被保険者が同一、または配偶者・同居の親族であること
  • 2台目の車の所有者が個人であること

趣味車をセカンドカーとして持つ場合は、このセカンドカー割引を忘れずに活用しましょう。1台目と2台目の保険会社は異なっていても割引は適用されます。

趣味車・旧車で見落としがちなポイント

普段の足として使う車と違い、趣味車ならではの注意点がいくつかあります。

走行距離区分の確認
趣味車は週末しか乗らない、年間走行距離が少ないという人も多いでしょう。保険会社によっては走行距離区分で保険料が変わるので、年間走行距離が少ない場合は「3,000km以下」「5,000km以下」などの区分を選ぶことで保険料を抑えられます。

使用目的の申告
通勤・通学に使わず、レジャーのみで使う場合は「日常・レジャー」を選択します。「通勤・通学」で申告すると保険料が高くなるので、実態に合った使用目的を選びましょう。ただし、虚偽の申告は保険金が支払われない原因になるので、正確に申告してください。

盗難リスクへの備え
人気のスポーツカーや旧車は盗難のターゲットになりやすいです。特にランエボ、インプレッサ、RX-7、シルビア系など、海外での需要が高い車種は注意が必要です。車両保険の有無にかかわらず、物理的な盗難対策(ハンドルロック、GPSトラッカーなど)も併せて検討してください。

サーキット走行時の保険
サーキット走行中の事故は、一般的な自動車保険では補償の対象外です。サーキット走行をする場合は、サーキット専用の保険(走行会保険など)に別途加入する必要があります。保険会社にサーキット走行のことを伝える必要はありませんが、公道以外での事故は補償されないことを理解しておきましょう。

改造車の告知
エアロパーツやマフラー交換など、カスタムしている場合は保険会社に告知が必要な場合があります。告知せずに事故を起こすと、保険金が支払われない可能性があります。車検に通る範囲のカスタムであれば問題ないことが多いですが、不安な場合は保険会社に確認しておきましょう。

私の保険の考え方:NBロードスターの場合

参考までに、私がNBロードスター(NB8C)で考えている保険のポイントを紹介します。

NBロードスターは2000年代前半の車なので、市場価値としては高くありません。
車両保険を付けても保険金額は低く、一般型にすると保険料が割に合わないと感じています。そのため、車両保険はエコノミー型にするか車両保険を外して修理費を自分で積み立てるか毎年の更新時に判断していますが、現在は車両保険には入っていません。

一方で、対人・対物は無制限、人身傷害も付けています。古い車だからといって事故のリスクが変わるわけではないし、むしろ安全装備が新しい車より少ない分、しっかり備えておきたいと考えています。

弁護士費用特約も付けています。もらい事故(自分に過失がない事故)の場合、保険会社は示談交渉ができません。古い車は「修理より買い替えろ」と言われがちなので、弁護士に交渉してもらえる備えは入れておいて損はありません。

趣味車の保険は「安くする」だけでなく「削ってはいけないところを守る」のが大事だと思っています。

よくある質問

改造車でも自動車保険に入れる?

車検に通る範囲の改造であれば、ほとんどの保険会社で加入できます。ただし、大幅な改造(エンジンスワップ、車高の大幅変更など)をしている場合は引き受けを断られることがあります。カスタム内容は正直に告知してください。告知漏れがあると、事故時に保険金が支払われない可能性があります。

旧車の車両保険はいくらまで付けられる?

車両保険の保険金額は、その車の市場価格(時価額)をもとに保険会社が設定します。一般的な旧車は市場価格が低いため、保険金額も低くなります。ただし、一部の希少車(ハコスカGT-R、初代NSXなど)は中古車市場で高値がついているため、高い保険金額が設定できる場合もあります。

セカンドカーの保険を安くするコツは?

セカンドカー割引の活用、走行距離区分の見直し、使用目的の正確な申告が基本です。また、1台目と2台目で同じ保険会社にする必要はないので、一括見積もりで各社比較して安い方を選ぶのも有効です。

ネット型の保険でも旧車やスポーツカーは入れる?

基本的にはネット型でも加入できます。ただし、車検証の型式や年式によっては見積もりが出せない場合があります。見積もりが出ない場合は、代理店型の保険会社に相談するのがおすすめです。

まとめ|趣味車の保険は「削るところ」と「守るところ」を分ける

  • 旧車・スポーツカーは型式別料率クラスや車両保険の制約など、普通の車と事情が異なる
  • 車両保険は市場価値と保険料のバランスで判断。エコノミー型や車両保険なしも選択肢
  • 対人・対物賠償は無制限を維持。古い車でも賠償リスクは同じ
  • セカンドカー割引、走行距離区分、使用目的の申告で保険料を適正化する
  • 盗難リスク、サーキット走行時の保険、改造車の告知など、趣味車特有の注意点を押さえる

趣味車の保険は「とにかく安く」ではなく、「必要な補償はしっかり残して、調整できるところで無駄を減らす」のが基本です。保険料だけを見て必要な補償を削ると、事故のときに後悔します。

自動車保険全体の見直し方は自動車保険の見直し完全ガイドで、車両保険の考え方は古い車に車両保険は必要?修理費・時価額・趣味車で考えるで解説しています。

面白かった!役に立った!と思ったら 
シェアお願いします!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

仕事でもプライベートでも「安全運転」を意識しながら車とバイクに乗っています。ゴールド免許を4回連続更新中、自動車保険は無事故で20等級を維持。JAF公認モータースポーツにも参戦し、ジムカーナ・ダートトライアル・ラリー(Bライセンス)や富士スピードウェイでの富士チャンピオンレース(Aライセンス)を経験、富士スピードウェイ・袖ヶ浦フォレストレースウェイの走行ライセンスも保有しています。「スポーツ走行と安全運転」は矛盾しないというのが持論です。

コメント

コメントする

目次